高度IT人材育成研究会(北海道ITSS研究会)

ITスキル標準(以下ITSSと略す)の導入方法への理解を深めて頂くため、専門家アドバイザーの山崎有生氏(セイ・コンサルティング・グループ株式会社:中小企業診断士)に解説をして頂きました。なお、ITSSとはどのようなもので、なぜ必要なのか?についてはバックナンバー(ITSS解説シリーズ第1回から第6回)をご覧ください。

おまけ 新井課長の日記
〜あるスキル標準導入企業の1年〜

3月某日

新年度の経営方針発表会。
社長から自社版スキル標準の 「要求分析」、「機能分析」を元にわが社の戦略が説明された。
戦略策定は社員参加で進められたため具体的で実行可能性の高い戦略になっている。
社員の巻き込みが行われており、モチベーションも高まっている。

4月某日

今日から新人研修。
社長から全員が自社版スキル標準のレベル1を目指すことを ゴールにするという訓示があると新人の顔が引き締まったようだ。
いままでのあれやこれやの総花的な研修ではなく、実務に直結する研修であること、 レベル1と認められなければ現場に配属されないことから、目の色が違うようだ。
キャリアフレームワークやキャリアパスは新人が自社の概要を理解し、 職制を理解するにもたいへん役に立っている。
コンピテンシーのヒューマン・コンセプチャルスキルは、 当社のDNAを伝えるには最適の手段である。

5月某日

今日、目標管理面談が終わった。
上司は部下の入力したスキル項目を見て面談を行う。
本人の希望と会社の方向性を合わせた目標管理面談がおこなわれているようだ。
       

6月某日

研修計画の策定。
社員のスキルを把握していることから研修計画は非常に立てやすい。

7月某日

今日、営業部長から顧客からの引き合い案件について相談された。
スキルチェックツールを使い職種とレベルで検索すると2人の候補者が見つかった。
参考までにITSSの職種とレベル、経験プロジェクトの概要を業務経歴書の形で伝えると非常に喜ばれた。

9月某日

外部のコンサルタントからモラールサーベイ(社員満足度調査)を受ける。
「満足した顧客は満足した社員によって作られる」という 社長の考えで今年から始めた取り組みである。
他社と比較して当社社員のモチベーションは高く、コンサルタントも驚いていた。
離職率も随分と低下している。

1月某日

来年度の新卒採用のための合同企業説明会に参加。
HP上で目標人材像やキャリアパスを掲載しているため学生からの質問も具体的で 的を射たものが多いようだ。
目標人材像や入社後のキャリアパスが明確なわが社は人気が高い。

2月某日

人事考課の真っ最中。
給与の決定要因が成果だけではないので、行き過ぎた成果主義の問題点は今のところ回避されている。
しかし、100点満点の人事考課、賃金制度はないのでこれからも改善してゆきたい。
バックナンバー

1 第一ステップは「要求分析」

2 第二ステップは「機能分析」

3 第三ステップは「スキル分析」

4 第四ステップは「人事戦略の策定」

5 第五ステップは「人材育成戦略の策定」

6 第六ステップは「人材評価プランの作成」

7 おまけ新井課長の日記 〜あるスキル標準導入企業の1年〜

H17年度バックナンバー 一覧

ITSS解説シリーズ第1回から第6回までは、こちらよりご覧いただけます。